POSレジで勤怠管理を行うと、打刻から集計までを自動化でき、工数削減と不正防止を同時に実現できます。売上データと連動させることで、労務リスクの可視化やシフト最適化にも役立ちます。
本記事では、勤怠管理に対応したPOSレジの仕組みや機能、メリット・デメリットを整理し、自社に適したサービスの選び方まで解説します。
POSレジでの勤怠管理を検討している方や、どのサービスを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
| 【比較】勤怠管理に対応したPOSレジおすすめ6選 | ||
| サービス | 特徴 | サポート体制 |
| スマレジ | 顔認証による本人確認が可能 | オンライン相談 |
| Square | 個人パスコードで出退勤管理 | アプリ内サポート チャット・コミュニティ |
| POS+ | CSV抽出で給与計算システムと連携 | 365日駆けつけサポート 機器設置 メール対応など |
| USENレジ | 勤務時間を自動集計し可視化 | USENレジサポートデスク |
| Airレジ | 概算人件費のシミュレーションが可能 | FAQ AIチャットサポート オンラインチャット お問い合わせフォーム |
| ワンレジ | 顔認証によるタイムカード打刻 | 実機の体験 初期設定 機械の設置 講習会 |
そもそもPOSレジとは?

POSレジとは、販売情報管理(POS)システムを搭載したレジのことです。会計業務に加え、売上・在庫・顧客情報など店舗運営に必要なデータを一元管理できます。
従来のレジスターは金銭授受やレシート発行が主な役割でした。一方、POSレジは売上分析や在庫管理、顧客データの蓄積まで対応できる点が大きな違いです。
近年はタブレット端末を利用したクラウド型のPOSレジが普及し、外部システムとの連携も容易になりました。初期費用を抑えながら導入できる環境が整っています。
勤怠管理機能を搭載したPOSレジの仕組み
POSレジで勤怠管理を行う場合、レジ端末の標準機能や連携アプリを利用します。従業員はIDカードやPINコード、生体認証などで打刻し、そのデータがPOSレジ端末に記録される仕組みです。
打刻データは自動集計され、労働時間や残業時間をリアルタイムで算出できます。月末にタイムカードを回収し、Excelへ転記する作業は不要になります。
さらに、給与計算ソフトと連携すれば、計算から振込確定までの作業を効率化できるでしょう。
勤怠管理に対応したPOSレジの機能

勤怠管理に対応したPOSレジには、以下の機能が搭載されているケースが一般的です。
それぞれの機能を順に解説します。
1. 打刻管理
打刻管理は、従業員の出退勤時刻を記録する機能です。手書きのタイムカードやExcel管理では集計ミスが起こりやすい一方、POSレジでは操作ひとつで正確に記録できます。
顔認証を利用すれば、画面をタッチして顔写真を撮影するだけで、本人確認と打刻が同時に完了します。代理打刻の防止にも有効です。
管理画面からリアルタイムで勤務状況を確認できるため、長時間労働の早期把握にもつながります。
2. シフト管理
シフト管理機能を活用すれば、シフトの希望提出から作成・共有までをアプリ上で完結できます。紙や口頭での調整が不要になります。
一部サービスでは、シフト作成時に人件費の概算を確認できるため、予算を超えない配置設計が可能です。ほかにも、人件費データを用いて、スタッフ1人あたりの労働生産性を可視化できるサービスもあります。
その結果、シフト作成の効率化と店舗全体の生産性向上を同時に実現できます。
3. 労務アラート
労務アラートは、法定労働時間の超過や休憩不足を自動検知する機能です。長時間労働が発生するリスクを回避し、労働基準法の遵守をサポートします。
システムが自動で監視するため、管理者が常に監視する必要がありません。サービスによっては、有給取得日数が足りない従業員に対して、自動的にアラートを送信してくれる機能もあります。
労務トラブルのリスクを抑えるうえで重要な機能です。
4. 休暇管理
休暇管理では、有給休暇の残日数や取得状況を自動で管理できます。スタッフからの休暇申請を受け付け、承認フローもシステム上で完結するため、管理の手間を削減できます。
有給休暇の自動計算機能があれば、有給取得義務への対応も漏れなく進められるでしょう。
5. 給与計算
打刻データをもとに、時給や日給、時間外手当を含む給与を自動算出します。
多くのPOSレジでは、主要な給与計算ソフトとのAPI連携やCSVデータ書き出しに対応しています。計算済みのデータをそのまま給与計算ソフトに取り込むだけで、振込額の確定までの作業を効率化できるでしょう。
複雑な賃金体系でも、計算ミスを防げる点はメリットです。また、法改正へのアップデートに対応しているサービスであれば、制度変更にも柔軟に対応できます。
POSレジで勤怠管理を行うメリット

POSレジで勤怠管理を行うと、業務効率と労務管理の精度を同時に高められます。主なメリットは次の4つです。
それぞれ詳しく解説します。
1. 勤怠管理業務の工数を削減できる
タイムカードの打刻から集計、給与計算までを自動化することで、勤怠管理業務の工数を削減できます。タイムカードの回収やExcelへの転記作業が不要になります。
複数店舗を運営している場合でも、データはクラウド上で一元管理されます。本部のパソコンから全店舗の状況をリアルタイムで把握できるため、各店舗からデータを回収する手間がかかりません。
削減できた時間をメニュー開発や接客改善などのコア業務に充てることで、店舗全体の生産性向上にもつながります。
2. 集計ミス・不正打刻を防げる
POSレジで勤怠を管理すると、データの収集から給与計算まで自動化できます。これにより、手作業で起こりがちな計算や転記ミスを防止できます。
また、ICカード認証や生体認証などの機能を組み合わせれば、代理打刻を物理的に防げます。不正打刻を抑止できる点は、デジタル打刻の大きな強みです。
3. 労務リスクを軽減できる
勤怠データをリアルタイムで管理できるため、長時間労働や休憩不足を早期に把握できます。アラート機能を活用すれば、異常を自動検知し管理者へ通知されます。
未払い残業代請求や長時間労働によるトラブルは、企業にとって重大な経営リスクです。POSレジの勤怠管理機能を活用することで、リスクの予防と迅速な対応が可能になります。
4. スタッフのシフトを最適化する
売上データと勤怠データを同じシステムで管理すると、より精度の高い人員配置が可能になります。時間帯別の売上と人員数を分析し、無駄のないシフトを作成できます。
例として、ランチタイムは人員を増やし、来客が少ない時間帯は最小限の配置に抑える調整が可能です。
その結果、人件費率を適正に保ちながら、サービス品質の向上を図れるでしょう。
POSレジで勤怠管理を行うデメリット

POSレジによる勤怠管理には多くのメリットがありますが、導入前に確認すべきデメリットもあります。
3つのポイントを順に解説します。
1. 初期コストと維持費がかかる
無料アプリや紙のタイムカード管理と比較すると、POSレジは初期費用や月額費用が発生します。
高機能なPOSレジや勤怠管理オプションを利用すると、コストはさらに増加します。従業員数に応じた料金プランの場合、事業規模の拡大とともに費用も増える点に注意が必要です。
一方で、事務作業にかかる人件費削減やミス防止によるコスト削減効果も見込めます。IT導入補助金などの制度を活用することで、初期費用を抑えられるケースもあります。
2. インターネット環境の整備が求められる
クラウド型のPOSレジはデータをサーバーに保存するため、常時インターネット接続が前提です。通信障害が発生すると、一部機能が制限される可能性があります。
オフライン機能を備えたサービスもあり、一時的に端末内にデータを保存し、復旧後に同期することができます。導入時には、障害発生時の運用ルールを決めておくことが重要です。
3. 勤怠管理機能が限られている
POSレジに備わっている勤怠管理機能では、専門的な勤怠管理システムに比べて機能が簡易的な場合があります。複雑な変形労働時間制や独自の就業規則がある場合、対応しきれないケースも考えられます。
例えば、1日に複数回の出退勤を繰り返す場合や、分単位での細かい残業計算が必要な場合は注意が必要です。
契約前に、自社の就業規則と照らし合わせて必要機能が網羅されているか確認しましょう。
【比較】勤怠管理に対応したPOSレジおすすめ6選
勤怠管理に対応したおすすめのPOSレジは、以下のとおりです。
| サービス | 特徴 | サポート体制 |
|---|---|---|
| スマレジ | 顔認証による本人確認が可能 | オンライン相談 |
| Square | 個人パスコードで出退勤管理 | アプリ内サポートチャット・コミュニティ |
| POS+ | CSV出力で給与計算ソフトと連携 | 365日駆けつけサポート機器設置メール対応など |
| USENレジ | 勤務時間を自動集計・可視化 | USENレジサポートデスク |
| Airレジ | 概算人件費のシミュレーション | FAQAIチャットサポートオンラインチャットお問い合わせフォーム |
| ワンレジ | 顔認証打刻・飲食店特化設計 | 実機の体験初期設定機械の設置講習会 |
ここから各サービスの特徴を詳しく解説します。
1. スマレジ

出典:【公式】 POSレジなら「スマレジ」 – 無料で使える高機能レジアプリ
スマレジは、株式会社スマレジが提供するクラウド型POSシステムです。
スマレジ・タイムカードと連携すると、勤怠管理機能を使用できます。スマレジとタイムカードを連携するには、それぞれのプランでプレミアム以上に加入していることが条件です。
本サービスの特徴は、顔認証による本人確認が可能な点です。iPhoneやiPadアプリから顔写真を撮影するだけで、打刻と本人確認を同時に行えます。
スマレジ・タイムカードはサポート体制が整っており、オンライン相談が可能です。所要時間は約1時間で、サービス内容や導入に関する質問を事前に解消できます。
| 機能(スマレジ・タイムカード連携) | 勤怠管理、シフト管理、休暇管理、労務アラート、給与計算など |
|---|---|
| 料金体系 | 【スマレジ】 プレミアム:月額5,500円(税込)~ プレミアムプラス:月額8,800円(税込)~フードビジネス:月額15,400円(税込)~リテールビジネスプラン:月額15,400円(税込)~ 【タイムカード】 月額2,420円(税込)~ |
| 特徴 | 顔認証による本人確認が可能 |
| サポート体制 | オンライン相談 |
2. Square

出典:Square(スクエア)|初期費用無料のキャッシュレス決済、POSレジ
Squareは、Square株式会社が提供する決済サービスです。飲食店や小売業など、店舗向けのサービスとして提供されています。
商品や売上情報、在庫管理など豊富な機能を持つPOSレジアプリを、無料から利用することが可能です。プラス以上のプランになると月額料金が発生し、料金は業種によって異なります。
個人パスコード入力による打刻方式を採用しており、ICカードの紛失や、指のケガのような生体認証トラブルの影響を受けにくい点が特徴です。スタッフ管理機能を活用することで勤怠管理ができます。
また、アプリ内サポートやチャットからサポートを受けられ、コミュニティでは、Squareの加盟店である同業者からの回答も得られます。
| 機能(スタッフ管理機能) | スケジュール作成とシフト管理、労働時間の記録と勤怠管理、人件費レポート、給与・報酬の管理など |
|---|---|
| 料金体系 | フリー:無料 プラス以上:業種により異なる |
| 特徴 | 個人パスコードで出退勤を記録する |
| サポート体制 | アプリ内サポート・チャット・コミュニティ |
3. POS+

出典:POS+(ポスタス) I クラウドPOSレジ・POSシステム
POS+は、ポスタス株式会社が提供するPOSレジです。小売店や飲食店など、それぞれの業種に合わせたPOSレジを提供しています。
月額15,400円(税込)から利用できますが、機能やサービスによって費用が発生します。料金の詳細は問い合わせが必要です。
CSV出力に対応しており、既存の給与計算システムと連携できます。機器設置から初期設定まで、システムの導入は専門スタッフが対応します。
さらに、365日サポート体制を備えている点も強みです。操作方法や管理画面の使い方などの初歩的な疑問や、思いがけないトラブルなども、電話で相談できます。
| 機能(スタッフ管理機能) | 打刻、シフト管理、勤怠申請、勤怠承認、データ連携など |
|---|---|
| 料金体系 | 月額15,400円(税込)~ |
| 特徴 | CSV抽出で給与計算システムと連携可能 |
| サポート体制 | 365日駆けつけサポート、機器設置、メール対応など |
4. USENレジ

USENレジは、店舗BGMの配信で有名な株式会社 USENが提供するサービスです。USENスタッフシフトと連携することで勤怠管理に対応します。
勤務時間や休憩時間を自動集計し、勤務状況を可視化できます。長時間労働の早期把握に役立ちます。
USENレジサポートデスクでは、契約者によるフリーダイヤルからの問い合わせが可能です。年中無休で24時間受け付けています。
| 機能(スタッフ向けの機能) | 勤怠打刻、打刻用QRコード表示、勤怠申請、シフト申請・確認など |
|---|---|
| 料金体系 | 要問い合わせ |
| 特徴 | 自動集計で勤務状況を見える化できる |
| サポート体制 | USENレジサポートデスク |
5. Airレジ

出典:Airレジ | iPadタブレットを使った無料のPOSレジアプリ
Airレジは、株式会社リクルートが運営するPOSレジアプリです。Airシフトと連携すると勤怠管理機能を使用できます。
2026年3月まではスタッフ1人あたり月額330円(税込)で利用できます。2026年4月以降はスタッフ2人以下は月額990円(税込)、3人以上で1人あたり月額330円(税込)に変更される予定です。
時給や交通費を設定し、勤怠時間を入力することで概算人件費のシミュレーションができます。
簡単な質問は、FAQやAIによるチャットサポートから解決できます。オンラインチャットや年中無休24時間対応のお問い合わせフォームからもサポートが受けられます。
| 機能(タイムカード・勤怠管理) | タイムカード、勤怠記録の保管、給与計算ソフトへのデータ送信など |
|---|---|
| 料金体系 | 【Airレジ】 初期費用・月額費用0円+周辺機器費用 【Airシフト】 2026年3月まで スタッフ1人あたり月額330円(税込) 2026年4月以降 スタッフ2人以下:月額990円(税込) スタッフ3人以上:1人あたり月額330円(税込) |
| 特徴 | 概算人件費のシミュレーションが可能 |
| サポート体制 | FAQ、AIチャットサポート、オンラインチャット、お問い合わせフォーム |
6. ワンレジ

ワンレジは株式会社スカイダイニングが提供するPOSレジです。居酒屋で店長を務めていた代表により、飲食店のために考案された設計になっています。
顔認証によるタイムカード打刻に対応しています。ユニフォーム写真撮影で、正しく着用できているか確認できる機能を備えている点が特徴です。
実機体験や初期設定サポートなど導入支援が充実しています。スタッフ講習や店長講習、本部講習も開催されており、役割に応じてどのように操作すれば良いのかを学べます。
| 機能(給与計算) | 顔認証、自動給与計算、人件費管理など |
|---|---|
| 料金体系 | 要問い合わせ |
| 特徴 | 顔認証でタイムカード打刻を行う |
| サポート体制 | 実機の体験、初期設定、機械の設置、講習会 |
自社に適したPOSレジの選び方

自店に適したPOSレジを選ぶには、運用実態と将来計画を踏まえて検討することが重要です。特に、次の3つの視点を押さえましょう。
それぞれ詳しく解説します。
1. 運用スタイルに合わせて種類を選ぶ
まずは設置スペースや利用シーンを想定し、適したタイプを選びましょう。POSレジにはターミナル型、パソコン型、タブレット型の3種類があり、店舗の規模や業態によって向き不向きがあります。
ターミナル型は、従来型のレジにPOSシステムを搭載したタイプです。処理性能が高く、大規模店舗や、多店舗に展開している店に向いています。
パソコン型は、POSソフトをパソコンにインストールして使用するタイプです。パソコンがある店舗や、中規模の店舗に適しています。
タブレット型は、タブレットやスマートフォン端末で利用できるタイプです。初期費用を抑えやすく、操作も簡単で、小規模から中規模の店におすすめです。
2. 拡張性を確認する
店舗の成長に合わせて機能を追加できるかどうかも重要な判断基準です。まずは最小限の機能でスタートし、売上が伸びてきた段階でオプションを追加できるサービスがおすすめです。店舗数の増加や新サービスの導入に柔軟に対応できるシステムを選びましょう。
例えば飲食店では、将来的にモバイルオーダーを導入する可能性があります。その場合、既存のテーブルオーダーとモバイルオーダーの両方が使えるPOSを選ぶと、システムを入れ替えずに拡張できます。
必要最小限の機能で導入し、売上拡大に応じてオプションを追加できるサービスが望ましいでしょう。
3. 導入後のサポート体制を確認する
POSレジは店舗運営の中核を担うため、トラブル時の対応体制は重要です。
営業中にレジが停止したり、打刻ができなくなったりすると業務に大きな影響が出ます。メールやチャット、電話などの問い合わせ方法と、どのようなサポートが受けられるかを事前に確認しておきましょう。
また、導入時の初期設定やスタッフ研修を支援するサービスもあります。IT機器の扱いに不安がある場合は、サポート体制の充実度を重視すると安心です。
POSレジと勤怠管理を連携させて業務を効率化させよう
POSレジは会計処理だけでなく、売上や在庫など店舗運営に必要な情報を一元管理できるシステムです。
勤怠管理を連携させることで、打刻から集計、給与計算までを自動化できます。集計ミスや不正打刻を防止し、労務リスクの可視化にもつながります。さらに、売上データと連動させれば、シフトの最適化も実現できます。
導入する際は、自店の運用スタイルに合った種類を選び、将来の拡張性とサポート体制を確認しましょう。サポートが手厚いと、導入時の疑問や急なトラブルも解決しやすくなります。
今回紹介した選び方やおすすめサービスを参考に、自社の課題に適したPOSレジを選びましょう。まずは資料請求や無料プランの試用から始め、実際の使い勝手を体験してみることをおすすめします。
Faberでは、勤怠管理に対応したPOSレジについて相談できる体制が整っています。まずは気軽にお問い合わせください。
